普段からウンチが比較的軟らかめで、胃腸の弱い愛犬の場合、1)不溶性繊維や可溶性繊維といった食物繊維を適度に含む、2)脂肪分があまり多くない、3)消化性が高い、4)腸内環境を整えるような作用を持つ成分を含む、5)低アレルギー性である、といった胃腸の弱い犬用の「総合栄養食」と記載のあるドライフードが良いでしょう
長期間保存できるドライフードといえど、開封後は酸化したり、カビが生えたりして、お腹をこわす原因となることも。このため、開封後は密閉容器に入れて冷蔵庫に保管し、半月から長くても1ヵ月以内に使い切るようにしましょう。
胃腸の弱い犬用の市販フードでもウンチの状態が改善されない、体重が減ってくる、毛づやが悪いなどの様子が見られれば、細菌や寄生虫の感染、ストレス、アレルギーや食物不耐性といった、食事が体に合わなかったり、他の胃腸疾患があったりして胃腸が弱くなっている可能性があります。このような時には、かかりつけの動物病院で診察や栄養指導を受けられることをおすすめします。
先天性の肝疾患があるかどうかは、レントゲン検査や超音波検査、詳しい血液検査などで検査することが可能です。また、色々検査を受けても肝酵素値が上昇する原因が不明な場合には、肝臓の一部を切除し、病理組織学的検査を行うと明らかになることもあります。
一度担当の獣医師に、今後の方針や対処法についてご相談してみることをおすすめします。