「うれしょん」や尿崩症の可能性はほとんどありません
「うれしょん」は、とても興奮した時につい尿を漏らしてしまう状態で、成長すればかなり治まってくるものです。また、あまり興奮しないよう、しつけを工夫していくことでもかなり改善されます。
尿崩症や腎疾患を心配されていますが、尿崩症だと、体重1kgあたり100ml以上も水を飲みます。そしてこの場合、トイレのしつけがされていて、すぐにトイレに行ける環境なら、尿失禁はあまりしません。
愛犬は生後5ヵ月のラブラドール・レトリーバーで、どんな時もポタポタと尿が漏れてしまうとのこと。「うれしょん」や尿崩症の可能性はほとんどありません。最も疑わしいのは「異所性尿管(いしょせいにょうかん)」という先天的な異常です。
異所性尿管とは、本来なら膀胱の特定の部位につながっている尿管(腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管)が膀胱以外の場所につながってしまっている病気です。この病気は膀胱炎や腎炎などを起こしやすく、放っておくと腎疾患となる可能性が高くなります。
これはレントゲン造影検査などで診断ができ、手術で異常な場所につながっている尿管を膀胱につなぎ直すことが可能です。一度、検査や手術が十分にできる大学病院などで、異所性尿管や他の病気がないかを診ていただくことをおすすめします。