犬の場合、ストルバイト結晶は膀胱炎のない健康な時でも出てくることがあります。しかし、何かのきっかけ(細菌性膀胱炎など)で結晶が結石に成長する恐れが高いと思われますので、処方食をおすすめします
処方食を一生続けるべきかどうかは、今のところ不明です。成長にともなって体質が変化する犬もいますし、体質が変わらず、結石を作り膀胱炎を繰り返す犬もいます。
ストルバイト結晶は体質的な問題や食事内容に影響されるものです。現在のところ膀胱炎がなく、一生処方食にするのが不安というのであれば、一般的に市販されているフードの中で、ストルバイト結晶ができにくいようなものをいくつか試しながら、愛犬にあった食事を探してみられるのも良いかもしれません。
食事とは別に、尿を酸性化するような栄養補助食品もあるので、これらを試してみるのも一つです。また、尿が濃くなりすぎないように、水分を十分摂取できる環境を整え、常に新鮮なお水をたっぷりと飲ませてあげましょう。
ただし、市販のフードや栄養補助食品を試すのであれば、定期的に尿検査を受け、ストルバイト結晶が消えるか、尿が酸性化するか、膀胱炎を起こしていないかなどを確認するようにしましょう。また、愛犬の排尿状態を日々観察して、膀胱炎の様子があれば、すぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。