1つないし両方の睾丸が陰嚢内に降りていない状態を「陰睾」(いんこう)、あるいは「停留精巣」(ていりゅうせいそう)と呼びます。
お腹の中にある睾丸はレントゲン検査では見つけにくいので、超音波検査(麻酔なし)やMRI検査(全身麻酔が必要)の方が適しています。また、片方の去勢手術時にお腹を開けて探すという方法もあります。
麻酔によるリスクが不安とのこと。100%安全な麻酔はありませんが、麻酔を100%近く安全にするために、獣医師は様々な対処をしています。麻酔について不安な点を主治医に伝え、これにどう対処するのかなどをお聞きになってみてはいかがでしょうか。不安が解消されない場合は、別の動物病院でセカンドオピニオンをお求めになると良いでしょう。
なお、停留精巣で睾丸がお腹の中にある場合、放っておくと腫瘍化して命にかかわることがあります。このため、手術を受けて除去されることをおすすめします。