個体差がありますが、発情が来る前の手術をおすすめします
以前は、避妊・去勢手術を受けるのに良い年齢は5~8ヵ月齢ごろで、また、性成熟(生殖が可能になる時期)を過ぎてからのほうが、十分に体も成長でき、かつ、オス猫に多い下部尿路疾患になる可能性が少ないのではといわれていました。
しかし現在では、生後6~16週齢ごろに手術を受けても下部尿路疾患や術後の成長に影響はないという報告があり、生後3~4カ月齢ごろの早期手術を実施し始めている動物病院もあります。さらに性成熟前に手術を行うことで、スプレーなどの問題行動や、メス猫であれば乳腺腫瘍といった病気を予防できる可能性が高くなるとも考えられています。
生き物には個体差があり、また、研究もどんどん進められているので、絶対にこれが正しいと言い切れるものはなかなかないのが実状ですが、問題行動や手術によって予防できる病気のことを考えると、発情が来る前に手術を行うことがすすめられます。