食べ物以外を噛んだり食べたりする状態のことを異嗜(いし)癖、あるいは、異食症と呼びます。
異嗜(いし)癖または異食症は、遺伝的なものが関与(シャムやバーミーズの血統)している場合や、栄養不良、貧血を起こすような病気が原因で起こっている場合があります。
一度、動物病院で健康診断をお受けになり、根底に病気が隠れていないかチェックしてあげることをおすすめします。この際、今のフードの種類や量が適切か、といった栄養に関することもご相談されると良いでしょう。
ビニールを食べて嘔吐を繰り返すと、胃炎や食道炎を起こすことがあるため、飼い主の方が愛猫の環境を整えてあげる必要も。例えば、ビニールの類を猫の手や口の届く範囲から遠ざけ、ゴミ箱にビニールを使用する場合には蓋付きのゴミ箱に変えるなど、ちょっとした工夫をしてあげましょう。
また、猫は病気でもないのに口寂しい、退屈しのぎ、といった様子でビニール類を噛む場合があります。こんな時は、愛猫と一緒に遊ぶ時間を少し増やしてみたり、愛猫が遊んだり窓の外を眺めたりできるような三次元の場所を作ってあげるのも1つです。