【取材協力】
NPO法人Knots(ノッツ) 愛玩動物飼養管理士 白川 尚範さん、勝田 千恵美さん
http://www.knots.or.jp/
「におい」「汚れ」「猫砂の飛び散り」のお掃除テクニック
【におい・汚れ】柑橘系「天然洗剤」や「EM菌の培養液(家庭用)」を活用
自分の家のペット臭はあまり気にならなくても、来客にとっては気になるもの。におい対策には気をつけたいですね。といって、化学系洗剤を使うと、愛犬や愛猫がなめたりするのが心配です。そんな時、オレンジ皮から抽出したオイルが成分の「天然洗剤」や、におい物質を分解してくれる「EM菌(有用微生物群)の培養液」など、生き物に無害の製品なら安心して使用できます。EM菌の希釈液を夜寝る前、ソファやカーペット、カーテンなどにシュッシュと散布しておけば、翌朝まで臭気が残らないでしょう。
さらに、EM菌の培養液は室内でのおしっこ処理やつけ置き洗いにもぴったり。愛犬、愛猫がカーペットや壁、家具などにおしっこをかけた時、水分をぬぐい取ってからEM菌の希釈液を散布しておけば、においが残りません。また、ペット用マットやタオル、ぞうきんなどのつけ置き洗いにも効果的です。
【EM菌(有用微生物群)の培養液とは?】
本来は養豚場の糞尿処理のために開発されたもの。悪臭の元となる糞尿が腐敗する前に、有用微生物群が分解処理してくれる人・獣無害の生物系製品で、河川や養魚池の浄化、ドッグランの糞尿処理、生ゴミ処理にも活用されています。なお、使用時、希釈濃度には気をつけてください。「家庭用」も発売されていますので、そちらのほうが使いやすいかもしれません。
【におい・汚れ】消毒用アルコールやポプリ、芳香系木くずを使う
薬局で購入できる「消毒用アルコール」をスプレー容器に入れて、窓ガラスや家具、遊具、食器などのにおいや汚れに散布するのもおすすめです。アルコールは油脂分もある程度分解できるし、すぐに気化して乾きが速いのも利点です。
また、掃除の前、掃除機の紙パックの中にポプリを入れたり、ポプリの香りのカーペット用消臭・芳香パウダーをカーペットにまいたりしてから掃除機をかけると、消臭をかねてさわやかな芳香が部屋に漂います。他にも、杉やシダなどの木くず(チップ)を事前に床にまいてから、掃除機に吸い込ませるのも”癒やし系”でいいかもしれません。少しアロマテラピーに挑戦するのも楽しいでしょう。
【猫砂の飛び散り】携帯型掃除機や人工芝で対策を
愛猫用のトイレの近くは、猫砂が飛び散りやすくなります。小さなお子さんがいれば、万一、口にしないともかぎらないので、気づいた時、こまめに携帯型掃除機などで床に散った猫砂を吸い取ってください。
また、猫トイレの下に人工芝を敷いておけば、愛猫がトイレから出た時、足裏に付いた猫砂が取れやすくなります。ただ、猫によって好き嫌いがあり、嫌いな場合はジャンプして人工芝を飛び越し、かえって猫砂が広範囲に飛び散る結果になりかねないので、注意が必要です。