【取材協力】
全日本愛犬スポーツ協会 http://www.dogmarathon.com/
全力疾走、のんびり走!?犬と走る「ドッグマラソン」
犬と一緒にマラソンを楽しむ
リードで結ばれた人と犬が、何組もそれぞれ二人三脚(?)のように仲良く、トラックを駆けていく。ランニングウエアを着用する全力疾走タイプから、普段着姿でのんびり走る人まで、それぞれが年齢や体格、男女差に合わせてマイペースで楽しめるのがドッグマラソンである。
関東地域で毎年開催されるシモンズ杯全日本ドッグマラソン大会には、開催地の東京や横浜などの地元を始め、関東各地や新潟方面から毎回多数の人が参加して盛り上がる。途中で仮装行列もあり、参加者は毎年、奇抜なコスチュームで行進。拍手喝采を浴びる。
ドッグマラソンの魅力とは?
今度でエントリー3回目という横浜市港南区の鈴木さんは、「愛犬と一緒にゴールした時の喜び、達成感ってすばらしいですね」と言う。もっとも、初回参加時、「400m走ったんですけど、日ごろ運動不足なので疲れて、2回目の時は事前にトレーニングをしました。でも、あまり変わらなかったですね」。仮装行列も大好きで、仲間の犬たちがおそろいのアロハシャツを着たり、いろんな動物の着ぐるみ姿で出場するのだとか。
前回が初参加の住谷さんは、東京都板橋区から。「シニアの部に初出場して、準優勝してうれしかったです。それにきょうだい犬が一緒に参加するので、みんなに会える楽しさも大きいですね」と言う。
同じハスキー犬仲間に誘われて、今度が初参加という東京都三鷹市の吉原さんは、「わたし、400mを連続して走れないので、家の周りを走ったり、近くのドッグランでダッシュの練習をしたりしてきました。ほのぼのと走って楽しめればいいですが、もしかしたら火がつくかも」と意欲満々である。
シモンズ杯全日本ドッグマラソン大会を主催する全日本愛犬スポーツ協会事務局長の早瀬洋さんによれば、犬たちと一緒に走ってみたい、という希望者が多く、一度参加するとリピーターになる。「基本は、人間が犬を引っ張らないこと。リードをつけて飼い主と一緒に走れるので、犬たちも安心して楽しめるし、飼い主の方々の健康づくりにも役立ちます」と締めくくった。