【取材協力】
中日本高速道路株式会社 横浜支社 御殿場管理事務所
東日本高速道路株式会社 関東支社 谷和原管理事務所
常磐自動車道・守谷SA(下り)の
ドッグランに立ち寄る旅行者と犬たち
守谷SA(下り)ドッグランの利用者に聞く
翌日の日曜日の朝も、雲ひとつない晴天だった。この日は、埼玉県南東部の三郷JCT(ジャンクション)から常磐自動車道で北に向かって走り、ほどなく流山インター、柏インターを通過。やがて利根川を渡り、すぐに現れた守谷SA(下り)に入った。
守谷SAの南西端に木々の繁るドッグランがある。その前で待機していると、次々に愛犬連れの人たちがやって来る。
最初に出会ったのは、愛犬「ルル」と、西東京市の自宅から茨城県内の実家に向かう陰山さん夫妻。陰山さんが実家にルルを連れて帰るのは、今回が初めてとか。「こんなところにドッグランがあったんですね。普段、あまりドライブしないし、ドッグランも今日が初めて。でも、ドライブインには入れないので、高速道路にこういうのがあると、いいね」
続いて、東京都東大和市の後藤さん夫妻が愛犬「リティ」と入ってきた。「これから茨城県の那珂湊に行くところです。ここのドッグランはドライブコースのルートになっていて、よく立ち寄ります。リティを放して、いろんな犬と遊ばせるのが楽しみでね」。リティはすぐにルルと遊びだす。その光景を見ながら、後藤さんは「リティはしつこいぐらい追いかけ回すので、かえって嫌われるんだけど(笑)」とほほ笑んだ。
同じ東大和市から茨城県那珂市の実家に帰るという矢萩さんは、愛犬「なな」と「桃次郎」とのドライブ。「この道を通る時は、絶対寄ります。車の中に置いておくのはかわいそうだしね。それに、この子たちをここで遊ばせて少しは疲れさせないと、わたしが疲れるから(笑)」
「ドライブの時、犬は1時間に1回ぐらい休んであげないとストレスがたまるから」と言いながら入ってきたのは、千葉県松戸市の小川さん夫妻と愛犬「陸」、「雛」。後からお友だちが愛犬2頭を連れてやって来て、4頭がドッグラン内を駆け回る。小川さんが、入り口の水場から携帯バケツに水をくんでくると、犬たちがやって来て、ガブガブと飲みだした。「今日は茨城のほうへイチゴ狩りに行くところ。ここは、友だちと一緒によく来ます。木が多くて、夏でも涼しいし、それほど混んでもいないので、ゆっくり休めます」
高速道路(SAやPA)のドッグランは、愛犬連れの旅行者たちの、文字通りのオアシスである。