その結果、犬の歯周病の平均発症率は1.4%で、3歳過ぎから加齢にともなって上昇し、10歳では3.2%となることが分かった。
合わせて、グループ会社のアニコム パフェ株式会社が、マース ジャパン リミテッドと共同で関東の動物病院を支援し実施した犬の「歯科健診」の結果によると、76.3%の犬に歯垢の沈着や歯石が見つかり、飼い主が気づいていない歯周病の予備軍が多いことが分かった。さらに、口臭も加齢とともに増加しており、特に6歳以上の犬の26.5%に口臭が見られ、4頭に1頭が口腔内にトラブルを抱えていることも判明した。
また、調査結果によると、歯周病で通院した犬の26.8%が歯石除去や抜歯処置を受けている。犬の場合、これらの処置には全身麻酔が必要となるため、犬の体にとっても、費用の面でも負担が大きくなるケースが少なくない。
歯周病の予防には、歯に歯垢・歯石を付着させないことが重要で、獣医師の多くが「1日1回歯みがきをすること」を薦めている。歯みがきを毎日の生活に取り入れて、愛犬の歯周病を予防するように心がけたい。