一方、9月においては、7~8月と夏日の日数が大差ないにも関わらず、熱中症の件数は大きく減少する傾向が見られた。春から初夏にかけては、ペットの体が暑さに慣れていないため熱中症にかかりやすいのに対し、8~9月には暑さに対してペットの体が慣れてくることや、飼い主も「散歩の時間に気をつける」「室温に気をつける」などの対策を十分に行っていることなどが、9月の件数減少に繋がっていることが推察されるという。
ペットが熱中症にかかってしまった経験のある飼い主に対するアンケートでは、「散歩中・ドッグラン」「リビング」での発生が多く見られた。
「散歩中・ドッグラン」では、「真夏日だった」「炎天下走り回っていた」など、暑さ対策が不十分だったために、熱中症が発生。「リビング」では、ペットだけでの留守番中よりも、家族も家に在宅している時に多く発生していることがわかった。成犬の適温は15~21度といわれるため、飼い主が快適に感じていても、愛犬にとっては体調を崩しかねない室温である場合もあり、室温管理に注意が必要なことがわかる。
また、窓を閉め切った車内も予想以上に高温となるため、車中での留守番は絶対に避けるように。