アンケート結果によると、「ペットの肥満は数年前と比べ増加している」との回答が62.5%と、2008年の67.6%から5.1ポイント下がっているものの、6割以上の獣医師が依然としてペットの肥満が増加傾向にあると感じていることがわかった。
来院する犬が肥満である割合については「1~3割」と答えた獣医師が46.2%でもっとも多く、猫の肥満度についても「1~3割」が44%と、2008年とほぼ同様の結果となった。また、肥満と診断された犬・猫オーナーのうち、ペットの肥満を認識していないオーナーは犬では7.4%、猫では10.3%、肥満を認識しているオーナーの割合の平均値が犬では54.7%に対して猫では6.4ポイント低い48.3%に留まるなど、猫の方が“ぽっちゃり”を容認しているオーナーが多いという結果が出ている。
しかしながら、肥満と診断された犬・猫オーナーのうち、ペットの肥満を認識している割合が7割以上との回答が2008年では12.1%だったのに対して、2013年では11.8ポイント高い23.9%となった。このことから、2008年と比較して、ペットの肥満認識に対するオーナーの意識が高まっていることがうかがえる。
「肥満予防や減量指導の際に重要なこと」については、「食事管理」を挙げる獣医師が42.8%ともっとも多かった。続いて、フードの量や回数を守ることにつながる「家族の協力」36.3%が挙げられている。
肥満に関連する思われる疾患としては、犬では「関節疾患」がトップに挙げられ、「内分泌疾患」「心疾患」「皮膚疾患」「肝疾患」と続いた。猫ではトップが「内分泌疾患」となり、続いて「肝疾患」「関節疾患」「泌尿器系疾患」「心疾患」が順に挙げられている。