ケガや事故の経験を聞いたところ、47.7%の飼い主が「ある」と回答。経験したケガや事故のうち、最も多かったのは「異物誤飲(351頭・15.1%)」で、7頭に1頭の割合で発生していることがわかった。そのほか「脱臼(160頭・6.9%)」「外傷(160頭・6.9%)」「骨折(125頭・5.4%)」が多く発生している。
ケガや事故の発生場所では、「リビング(39.1%)」が最も多く、「ケージの中、周辺」「イス・ソファー、その周辺」との回答も合わせると、ペットが日常的に過ごしている場所でケガや事故が多く起きていることがわかる。自宅外では「散歩中(22.8%)」が多く見られた。
発生件数の多いケガや事故について、発生場所を調査したところ、「異物誤飲」「脱臼」「骨折」は「リビング」で最も多く発生し、「外傷」については「散歩中」に多く発生していることがわかった。ケガや事故の発生を予防するためにも、リビング内にペットが口にしてはいけないものが落ちていないか、ペットの手の届く範囲に置かれていないか、滑ったり、足を踏み外したりしそうな危険な箇所はないかなど、予防対策が必要だ。
「異物誤飲」が発生した状況を見ると「家族と同じ部屋でどうぶつだけで遊んでいた(34.9%)」が最多である一方「どうぶつとは違う部屋に家族がいた(22.3%)」「留守中に発生した(10.3%)」など、単独での事故発生も多く見られた。
「骨折」の原因では「高い所からジャンプした」「転んだ・つまずいた・踏み外した」という回答が多かったが、発生状況を見ると「家族が立った状態で、どうぶつを抱っこしていたところ、飛び降りてしまった」「飼い主が落としてしてまった」など、飼い主が関係する事故も多く見られた。
今回の調査では、ケガや事故の予防には、それぞれの発生状況、場所、原因等を把握・分析した上での対策が必要であることがわかった。同社ではさらに分析を進め、予防対策の提案につなげていきたいと考えている。