調査の結果、愛犬のダイエットの失敗要因は、女性ペットオーナーの場合「食事以外のおやつを与えてしまった」、男性ペットオーナーの場合「散歩以外の運動量を増やせなかった」が1位となり、失敗の要因はペットオーナーの性別で異なることが分かった。
また、愛犬のダイエットの際に、自身も一緒にダイエットを実施したペットオーナーは31.5%。そのうち23.8%が「自分のダイエットより愛犬のダイエットの方が大変だった」、33.3%が「自分のダイエットと同じくらい大変だった」と回答するなど、愛犬のダイエットの大変さが浮き彫りになった。
苦労した点については、「今まで与えていた物をあげたいけどあげられない状態がつらかった。」「自分だけでなく、家族が隠れて勝手におやつを与え、犬に喜ばれようとする。」などが挙げられた。愛犬が我慢させられている様子が可哀相ということもさることながら、ペットオーナーや家族にとってもご飯やおやつを十分与えられないことがストレスであり、大変だという結果につながった。
一方で、動物病院で減量指導を受けたと回答した方においては、ダイエットの成功率が75.4%と、自己流の66.4%より約10%高い結果となり、実にその9割が、動物病院での減量指導が成功の秘訣と回答するなど、動物病院の指導のもとにダイエットに取り組むことが効果的であるということが明らかとなった。
ダイエット失敗率を世帯人数別で見ると、1~3人の世帯では平均値の31.8%より低い30%前後だが、4人世帯の場合34.4%、5人以上の世帯になると39.1%と、同居する家族が多いほど失敗率が上昇する傾向にあった。これは、愛犬のダイエットには家族全員の協力が必要ということの裏付けとなる結果と言えるかもしれない。
ペットとペットオーナーのそれぞれの体型については、自身を「痩せすぎ(5.8%)」「スリム(16.7%)」と回答したペットオーナーの愛犬は「痩せすぎ、スリム、標準」が67.3%を占めた。一方、自身を「ポッチャリ(26.5%)」「肥満(9.3%)」と回答した人の愛犬は「ポッチャリ(46.5%)」「肥満(10.7%)」という結果に。また、自身を「肥満(10.7%)」と回答した人においては、愛犬についても「ポッチャリ(51.8%)」「肥満(23.2%)」と回答し、かつ「痩せすぎ、スリム」の回答がゼロになるなど、ペットオーナーと愛犬の体型に、強い相関関係があることを示唆した。