この調査は全国の20~69歳の男女個人を対象に行われ、有効回答数55719サンプルを元に、現在の飼育率や今後の飼育意向、犬猫の平均寿命などが割り出された。
調査の結果、飼育世帯率は犬が17.7%、猫が10.3%で、そこから推計される全国の推計飼育頭数は、犬1193万6000頭、猫960万6000頭と、昨年度と比べほぼ横ばいであった。今後の飼育意向については、犬が33.1%、猫が18.7%と、犬・猫共に、現在の飼育している方の数の約2倍に達する。
年代別にみると、犬及び猫の飼育率が最も高いのは、50歳代、次いで60歳代となり、高齢層でのペットのニーズの高さがうかがえる。逆に、犬及び猫の飼育率が最も低いのは30歳代となっており、子育ての時期等の影響が考えられる。
犬・猫の平均寿命については、犬全体で13.9歳、猫全体で14.4歳。犬では、超小型犬、小型犬の寿命が長くなっている。猫では、完全室内飼育の猫の平均寿命は15.8歳、家の外に出る猫の平均寿命は12.3歳と、寿命に大きな差が出た。
なお、東日本大震災による被災頭数(被災地における生存した犬猫、死亡した犬猫、行方不明の犬猫を含む)は、犬約6500頭、猫約6400頭、合計約1万2900頭と推計される。