国民生活センターが日本ペット用品工業会に出していた要望は、「強度に余裕のある製品の製造・販売」と「強度および表示に関する規格の策定を検討する」こと。
2009年3月、国民生活センターは、2004年度以降の5年間でPIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に犬用リードの安全・品質・表示に関する相談が28件寄せられたことを受け、リードの強度と表示内容を調査。その結果、適用体重が同じでも破断するまでの最大荷重にばらつきがあったり、取扱説明書等への強度に関する表示内容が銘柄間で異なるなどしたため、上記の要望を提出した。
日本ペット用品工業会は、会員のリードメーカー8社と検討し、鎖・首輪・引き紐・胴輪等の散歩用の製品については適用体重の3倍、繋留用の製品については適用体重の5倍を最低強度基準と定めたい意向であること。また、リードの各社製品に『本製品は日本ペット用品工業会の推奨する強度基準を満たしています』との表示を付す予定であることなどを示した。表示の開始は、飼養者への正しい使用方法等の啓発活動を約1年かけて行ってから、順次開始する予定だという。