調査結果によると、発症率は年齢とともに上昇し、7歳以降ではメスのほうがオスよりも発症率が高くなる傾向にあることが分かった。10歳での発症率は、オスの0.51%に対しメスでは0.99%と、約2倍の差が出る。さらに犬種別では、シベリアン・ハスキー、アイリッシュ・セター、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどで発症率が高い傾向にあった。
糖尿病での平均通院回数は6.8回/年で、全疾患における平均の2.6回と比べて長期化することも分かった。平均診療単価は12,765円、年間だと86,802円になる。
糖尿病になると、初期症状として、多飲多尿や食欲があるのに体重が減少する症状などが現れる。愛犬の飲水量や尿量の状態、体重のチェックをこまめに行い、疑わしい症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診するよう心がけたい。