アメリカでショー・ドッグとして活躍していたピットブルの「タッズ」は、ひょんなことから渡日し、暴力団の若き組長の家で暮らすことになった。闘犬種としてのイメージが根強いピットブルだが、性格や行動は繁殖ラインに大きく影響され、ペットドッグやショードッグとして繁殖されたピットブルの多くは性格が穏やかだといわれている。そんなタッズと出会い、様々な行動に触れるうちに、組長はヤクザから足を洗い、”家族としてのピット”の繁殖に次の人生を賭ける決意をする。
タッズを通して変わっていく家族、アメリカでドッグショーの審査員(ジャッジ)をするまでに自分を高め、さらにピットブルに対する偏見を払拭しようと努める元組長の姿を、本書の作者である妻が真摯な筆致でつづっている。ページ数は120ページで、価格は1,470円。