調査によると、自社商品「どうぶつ健保」における給付金請求データを動物種別に集計したところ、消化器科疾患の請求割合は「ウサギ」(24.7%)が最も高かった。続いて「犬」(16.1%)、「猫」(15.9%)、「フェレット」(12.9%)の順。
ウサギの症状別請求割合で最も高かったのは「うっ滞、食滞」(316件、27.9%)で、次いで「毛球症」(200件、17.6%)、「下痢」(86件、7.6%)、「胃内異物」(31件、2.7%)という結果となっている。 犬や猫の通院理由として「下痢」や「嘔吐」が多いのに対し、ウサギの場合は「うっ滞、食滞」や「毛球症」が多いのが特徴的だといえる。
ウサギの「うっ滞、食滞」は、ストレス・環境の変化・季節の変わり目・病気など、様々な原因で消化機能が低下し、食べ物が胃腸で止まってしまう状態。毛繕 いなどで飲み込んだ毛が、胃腸の中で球のように固まってしまう「毛球症」が「うっ滞、食滞」の原因となっていることも多く、食欲不振、便秘などの症状が見 られる。 そのままにしておくと、衰弱や死亡につながってしまうこともあるため、異常を早く発見し、早期に治療することが重要。
ウサギの飼い主は、毛球症を予防するために、繊維質の多い食事を与えることや、こまめなブラッシングを行ってスキンシップをとることが求められる。