「愛がん動物用飼料の安全性に関する新法」が成立

環境・農水省が169回通常国会に提出していた「愛がん動物用飼料の安全性確保に関する法律案」が、6月11日におこなわれた参議院本会議において全会一致で可決され、新法として成立した。6月18日に公布となったこの法律は、1年以内で施行されるとされている。

2008年6月12日RSSRSS

同法律は、愛がん動物用飼料(ペットフード)の安全性の確保を図り、ペットの健康を守り、動物の愛護に寄与するために、環境・農水省が成立を目指してい た。 昨年度にアメリカでは、中国産のペットフードによって犬・猫が大量に死亡する事故が発生。国内でも年々ペットの飼育数が高まり、同時にペットフード の産業規模が拡大する中で、ペットフードを原因とする事故の発生が懸念されていることが、法規制導入の背景にあった。

【法律案の概要】

  1. ペットフードの製造方法などについての規準、成分についての規格を定め、その規準、規格に合わないペットフードの製造、輸入、販売を禁止
  2. 有害な物質を含むペットフードの製造、輸入、販売の禁止
  3. 環境・農水省は、規準や規格に反するペットフードが販売された場合、廃棄、回収命令を実施する
  4. ペットフードの製造業者、輸入業者は、環境・農水省に届出が必要
  5. ペットフードの製造業者、輸入業者、小売を除く販売業者は、販売したペットフードの名称、数量等を帳簿に記載することが必要
  6. 環境・農水省による、ペットフード製造業者などへの立ち入り検査などの実施

環境省 報道発表資料 ※2008年3月3日閣議決定のもの

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