【症状】肛門のまわりの腺組織に硬いしこり
肛門周囲腺腫では、肛門周囲腺という肛門のまわりの腺組織に硬いしこり(腫瘍)ができます。犬がしこりを気にしてお尻を舐めたりかいたりすれば、出血や化膿がみられ、潰瘍ができることもあります。さらに悪化すれば、排便が困難になることもあります。
【原因】多くが去勢をしていないオスに発症する
肛門周囲腺腫の発生には男性ホルモンが関係しているため、多くが去勢をしていないオスに発症します。しかし、ごくまれに避妊手術を済ませたメスにも発生することがあります。
【治療】外科手術で腫瘍を切除。ただし再発に注意する
肛門周囲腺腫の治療には、腫瘍を切除する外科手術をおこないます。しかし、再発する可能性が高いため、手術後も注意が必要です。また、腫瘍を取り除くのと同時に去勢手術をおこないます。
【予防】去勢手術が一番の予防法
肛門周囲腺腫の一番の予防法は去勢手術です。若いうちに去勢しておけば、肛門周囲腺腫になる確率は低くなります。