【症状】トイレの回数が増えるが尿の量は少ないなど
膀胱炎になると、尿の色が濁る、ピンク色の血尿が出る、頻繁にトイレに行くのに尿の量が少ない、尿が出づらい、食欲が落ちるなどの症状が現れます。膀胱炎は慢性化するケースが多く、腎盂腎炎や前立腺炎、尿路結石などを引き起こすこともあります。
【原因】犬で最も多いのは細菌感染だが原因はさまざま
膀胱炎は、さまざまな原因により発生します。犬で最も多いのは、大腸菌やブドウ球菌といった細菌感染によるものですが、そのほかに寄生虫や真菌の感染、腫瘍や外傷、ある種の薬剤、尿石症なども関与します。一般に尿道が細く長いオスよりも、尿道が太く短いメスに発症しやすい傾向があります。
【治療】細菌に効く抗生剤を投与する
膀胱炎の治療としては、原因となっている細菌に効果のある抗生剤を投与します。ただし、膀胱炎は慢性化したり再発しやすいため、根気よく治療を続けることが大切です。
【予防】清潔にして細菌感染を予防する
細菌感染による膀胱炎は、飼育環境を清潔にする、排尿をガマンさせない、バランスの取れた食事をするといったことで予防に努めます。また、この病気は排尿の様子や尿の色などに変化が現れるため、ちょっと気をつければ早期発見が可能です。排尿回数や排尿にかかる時間などを日々確認しておくようにしましょう。