【症状】通常は便が少しゆるい、便のにおいがきついなどの軽い症状
マンソン裂頭条虫症に感染しても、便が少しゆるくなる、便のにおいがきつい、または食べてもあまり太らない、といった軽い症状が見られる程度で、ほとんど症状が見られません。しかし、多数寄生された場合には、慢性的な下痢や体重の減少のほか、腸閉塞といった重い症状が見られることがあります。
【原因】カエルやヘビの補食によって幼虫が体内に入り、感染する
マンソン裂頭条虫症は、カエルやヘビなどの捕食によって、カエルやヘビの体内にいるマンソン裂頭条虫の幼虫(プレロセルコイド)が体内に入ることで感染します。犬の体内に入ると小腸に寄生して、消化器に障害をもたらします。成虫になると体長約1m(幅1cm)もの長さに成長することもあります。
【治療】駆虫薬を投与する
マンソン裂頭条虫症の治療には、プラジクアンテルという駆虫薬が有効です。
【予防】カエルやヘビを食べさせないよう注意する
マンソン裂頭条虫症の予防としては、犬にカエルやヘビを食べさせないようにすることです。郊外の田んぼ道などを散歩する際には、捕食させないように注意しましょう。また、定期的な糞便検査を受けることも推奨されています。