【症状】歩行困難や神経麻痺、排便・排尿障害など
骨折が起こると、骨折した骨のまわりが腫れて、熱や痛みをもちます。そのほかの症状は、骨折した部位や程度によって異なります。足の骨が折れると、折れた足をかばうように上げて歩くようになります。また、足の向きや形がおかしくなることもあります。脊髄を骨折すると、神経麻痺や排便・排尿に障害が起こります。
【原因】交通事故や落下などの強い衝撃が原因に
骨折は、大半が交通事故や高所からの落下などが原因で起こります。そのほかには骨腫瘍や、クル病などの病気が要因となることもあります。若年齢からの肥満によって、体を支える骨が十分に発達せず、骨折を起こしやすくなっているケースもあります。
【治療】骨が再生し、くっつくまで固定する
骨折の治療は、骨折部位や程度、犬の年齢や体重などによって、さまざまな方法を選びますが、基本は骨折した骨をもとの正常な位置に戻し、骨が再生してくっつくまでステンレス製のピンなどで固定します。症状が軽い場合はギプスによる固定で多くは治癒します。
【予防】しつけやリードで事故を未然に防ぐ
普段からよくしつけて、リードをつけ、事故を未然に防ぎましょう。また、丈夫な骨を持つ犬にするために、普段から食事管理を徹底し、適切な運動をとることも大切です。